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その、透明な鎖を
第20章 答えなど、はじめから
「――――っあ」
ぐいっ、と。
龍が凛の右腕を引いた。
「ああ――……!」
その状態で、まるで杭を差し込むかのように、彼は彼女の華奢な腰に、何度も。
そのたびに、びくん、と凛の身体は大きく揺れて。
「だめ……も、もう……!」
途切れ途切れの声。
それを聞いた彼は彼女の背に覆い被さるようにして、その唇を重ね。
苦しそうに身体を震わせる凛の腰に、自分の腰を押しつけるようにして。
「んんっ、ん、んん――――!」
びくびくっ、と。
凛の身体が痙攣する。
焦点の合っていなかった目が、ふっと閉じられ、がくんと頭が落ちて。
……やがて、龍はゆっくりと彼女の右腕を離す。
そのままベッドへと俯せになった凛。
まるで人形のように、その身体は動かなかった―――。