この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その、透明な鎖を
第21章  普通って


「君はまだ、凛と出逢って3か月だ。凛の過去を知って、まだひと月も経っていない。
……そして、これからずっと凛のそばにいてくれるという保証もない」


悠斗は、その言葉に顔を上げる。
龍を見つめ、首を振った。


――違う、違う……!
俺はずっと凛のそばにいるって決めた。
凛から離れないって決めた――――!


頭の中で、そんなふうに思うのに。
けれどなぜか口に出せない。


――だってあんな凛の姿を目にしてしまったら。
もう何を言っても……何をしたくても。
凛が俺を選んでくれないんだったら、もう。


「オレは、ずっとそばで、あの子を見てきた。
どんな想いも、どんな葛藤も、すべて見てきて。そうやって生きてきた。
あの子しかもういないオレは、あの子から離れることもない。凛もそれをよく分かってる。だからオレにはああやって感情をぶつけられるんだと思う」


――結局、俺には無理だったって、龍さんはそう言いたいんだろうか。
もう、凛は諦めろって言いたいんだろうか。


/550ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ