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その、透明な鎖を
第3章 いいこと
そのとき。
「っあ」
彼女に突然それをそっと握られ、びくりと彼の身体が反応する。
「っ、凛、離して」
はあっ、と。
彼は苦しそうに息を吐いて。
もう、凛の手の感触しかわからなくなって。
「……ここ」
いつの間にか導かれていたその場所。
「きて」
その言葉と同時に、わけがわからないままに彼は腰に力を入れた。
ぬぷ……と、先が確かに埋もれていく。
「あ……」
その感触に、思わず息が漏れて。
添えられていた凛の手が、離されて。
「んっ」
彼女は、唇を噛んで、彼を見て。
「う……ああ、っ……」
熱い、凛のそのなか。
きついそこを押し広げるようにして、自分のそれが彼女の奥へとはいっていく。
彼は、自分のものが少しずつ彼女のなかに埋まっていくその感覚に、目を思わず閉じる。
「……っあ、やば……」
ぶるっ、と。
彼の身体が震えた。