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その、透明な鎖を
第1章  そこにいたのは


翌日。

バイトは休みだけど、週2ある部活の日。
終わったあと、悠斗は凜と会ったその場所に向かった。

時間はもうすぐ18時。
いるわけがないと思っていたけど、でもいるかもしれないという思いに結局負けて。


「……やっぱりいるわけないよな」


そう呟きながらあたりを見回すも、やはり、誰もいない。


「ほんと何やってんだ俺……」


溜め息をひとつ落として。
悠斗は踵を返す。


――今はただ、明日が待ち遠しかった。


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