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その、透明な鎖を
第5章 夏が始まる
その言葉に悠斗は激しく煽られた。
彼女のショーツをためらいなく脱がす。
自分も脱いで、さっき買ってきた避妊具を袋から取り出して、装着する。
――早く。
早く、凛のなかに挿れたい――――!
彼の頭の中が、それだけに支配され。
彼女のぬるぬるのそこへと自分のものを押し当てて、力を込めた。
「んっ」
少し、彼女が顔を歪ませて。
それで悠斗は、はっと気付いた。
――っ、やば……!
慣らしてもいないそこに挿れようとしてしまったことに気づき、慌てて、先が既に埋もれているそれを抜こうとして。
でも、凛の手に制される。
彼女は首を振って、言った。
「……ゆっくり。悠斗ので慣らしながら、挿れて……?」
その、いやらしさをも感じる囁きに、悠斗は黙って何度も頷いた。
先へ先へといきたがる自分を抑えて、なるべくゆっくりと身体を進める……。
――彼らの二度目は、そんなふうに始まった。
それまで何日も焦らしあっていたふたり。
もう、互いを欲しくてたまらなくて。
その抑えられない欲求に、性急に身体を繋げることしかできなくて――――……。