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その、透明な鎖を
第5章 夏が始まる
「……もっと教えてよ、凛のいいとこ」
悠斗が、囁く。
「いっぱい気持ちよくしてあげたいんだ」
――欲を彼女のなかに放出した彼のその衝動は、そのことで少し落ち着いて。
彼女の身体に引っ掛かかったままだったブラウスも、下着も。そしてスカートも、すべて脱がせて、それからあらためて抱き締めた。
そして口にした、その甘い言葉。
凛は、彼のその言葉を聞いて。
ぎゅうっ……と、彼を抱き締めた。
顔に押しつけられるその柔らかな膨らみに、そのまま彼はむしゃぶりついて。
――凛のこと、もっと気持ちよくしてあげたい。
俺の欲望をすべて受け止めてくれる彼女を感じさせて、もっと淫らな声をあげさせてみたい。
感じて乱れる、そんな凛が見たい――――……。
「あっ」
悠斗の頭は、凛の下腹部へと埋められた。
開かせたその足が、時折たまらなさそうに動く。
「ん、きもちい……っ」
ぎゅっと、つぶられたその瞳。
片手はシーツを掴み、もう片手は悠斗の頭に添えられて。
ひたすらに彼女のそこを舌で愛する彼の柔らかな髪を愛しそうに撫で上げる。
自分の髪に優しく触れてくる彼女の手。
時折、きゅっ……と。
その手に力が入るのがわかる。