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蛇神様の花の宴
第2章 暗夜とお菓子作り
とたんに淫靡な空気が漂って、美鎖は慌てて顔を伏せた。
「人間たちはこの食べ物を呪い(マジナイ)に使うんだな」
頬を撫でていた指が、顎をなぞり、首もとをくすぐる。
チリチリとした痺れが背筋を這い上がってくる。
「呪いというか、想いと願いを込めているのではないでしょうか」
「おまえは? この食べ物に何を込める? 俺たちの愛はまだ足りないか?」
「そ、そんなことっ……」
暗夜の手が洋服の裾から潜りこんでくる。
「だ、ダメです。人がくるかもしれませんし」
「近くに気配はない」
「人間たちはこの食べ物を呪い(マジナイ)に使うんだな」
頬を撫でていた指が、顎をなぞり、首もとをくすぐる。
チリチリとした痺れが背筋を這い上がってくる。
「呪いというか、想いと願いを込めているのではないでしょうか」
「おまえは? この食べ物に何を込める? 俺たちの愛はまだ足りないか?」
「そ、そんなことっ……」
暗夜の手が洋服の裾から潜りこんでくる。
「だ、ダメです。人がくるかもしれませんし」
「近くに気配はない」