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蛇神様の花の宴
第7章 150621ピックアップお礼SS
わたしには おとーさまが さんにん います。
「みわ、また木に登って降りれなくなったのですか?」
きのうえで ないている わたしに、 ゆきかげおとーさまが いいました。
「仕方ないですねぇ。父が降ろしてあげましょう」
そういうと、ゆきかげおとーさまは わたしを だっこして くれました。
じめんに おりると、 そばにいた あんやおとーさまが いいました。
「誰が父親だ。お転婆なのは俺ゆずりだろう。つまり、みわは俺の娘だ」
わたしは こんどは あんやおとーさまに だっこされました。
「もー二人ともわかってないなぁ。みわの顔、僕にそっくりじゃん!!」
ほなみおとーさまが かけよってきて、 わたしを うばいとりました。
「「どこが!?」」
「だってこのくりくりした可愛らしい目って、まさしく僕の血だよね!」
「何を言っているのですか。この知性の感じられる額も、頬の輪郭も、私のものではないですか!」
「鼻と口は俺そっくりだし、髪の色も黒だろーが」
「「色は美鎖ゆずりだから関係ない!!」」
さんにんに ぎゅうぎゅうに だきつかれたり、 ひっぱられたりして、 わたしは くるしくなりました。
「ふえええええええええん! おかーさまあああああ!!!」
ないていると すぐに おかーさまが きてくれました。
「皆さん、またですか……」
「美鎖、ちょうどいいところに来ましたね」
「今日こそはっきりさせよーぜ」
「みわの父親って誰だと思う!? 僕だよね? ね?」
おかーさまは わたしを だっこすると、 こう いいました。
「全員、父親失格です!」