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蛇神様の花の宴
第3章 穂波と味見
どくん。

体内の雄が跳ねる。
酸を思わせる熱い液体が、美鎖の中へ解き放たれる。

「は、あ、ぅ……!」

全身を硬直させて、美鎖はそれを受け止めた。

息が出来ない。
瞼が震える。

時が、止まる。

しばらくして、美鎖は肺の空気を全て吐き出した。
ぐったりと手足を投げ出す。
その弾みで、穂波がずるりと出ていった。
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