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蛇神様の花の宴
第5章 バレンタインデー
敏感な芽を摘ままれて、美鎖はぎくりとのけ反った。
思わず吐き出してしまった雄槍に歯が引っ掛かる。

「つっ!」

暗夜が片眉をしかめて呻いた。

「雪影……」

暗夜が雪影を睨み付けた。
目付きが悪いので迫力がある。

だが雪影は挑発的に笑うだけだ。

その手はしっかりと美鎖の急所を捉え、細かな振動で責めたてる。
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