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蛇神様の花の宴
第5章 バレンタインデー
「はぁっ……」

美鎖はぐったりと畳の上に崩れ落ちた。

「今のは私の指で気をやったんですよね?」

「違うよ、僕のでイッたんだってば!」

雪影と穂波が言い争いを始める。

それを尻目に、暗夜が美鎖の体を抱き上げた。
ぼんやりしている美鎖に、深く、いたわるようなキスをしてくる。

「ちょっと、暗夜。何抜け駆けしてんのさ?」

「次は私の番ですよ」
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