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蛇神様の花の宴
第5章 バレンタインデー
背後で暗夜が溜め息をもらした。
全て入ったらしい。

「こっちも良く絞まりますねぇ」

雪影が目を細めた。

美鎖は必死で浅い呼吸を繰り返した。
全身から汗が噴き出してくる。

苦しい。
前も後ろも異物を飲み込まされた腹部が、みっしりと重量を訴えてくる。

穂波が横からなだめるように美鎖の頭を撫でた。

「力抜いて、美鎖。すぐ気持ちよくなるよ」

穂波はクスクス笑う。
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