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第2章 哲也とルミカの出会い
「今日はどうもありがとう…じゃあね」
哲也が席を立とうとします。

ルミカは哲也のポロシャツの裾を掴みます。
「ひょっとして…私が魔法を使えるってこと…
信用してません?」

「あ…そ…そうだね。
突拍子もない話だから…」

「じゃあ…証拠を見せますね」

「うん…」

哲也はぜんぜん信用していませんが…
とりあえずルミカの魔法を見ることにしました。


喫茶店から出て…商店街の雑踏をふたりで
並んで歩きます。

「私の足音が聞こえますか?」
ルミカが哲也に尋ねます。

「足音?意識してなかったら…よく分からん」

「じゃあ…もう少し歩きますね」

哲也はルミカの足音を聞こうとしますが…
そもそも商店街がうるさく…
自分の足音さえ聞こえません。

「やっぱり…よく分かんないや…」

「『猫足』って魔法で…
私の足音を消してるんですが…」

「別な魔法は使える?」
哲也はあきれつつも…
ルミカに尋ねてみました。
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