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第2章 哲也とルミカの出会い

「じゃあ…次の魔法を…」
そう言ってルミカは…ひとりで笑いだしました。

「どうしたの？」
哲也はルミカに尋ねます。

「『脳内テレビ』…テレビの画像が頭に浮かぶの…
面白いコントをやってるんですよ」

「もっと別な魔法を…」
哲也はため息まじりに言いました。

「そ…そうですか…じゃあ…」

商店街の中の金庫屋にルミカは入っていきました。
哲也も後に続きます。

ルミカは手提げ金庫を手にして…
鍵穴に手をかざします。

２０秒後…
「開きました」
ルミカは囁き…金庫のふたを開けました。

「これ…魔法なの？」

「はい。『鍵開け』って魔法…
２年前よりずいぶん上手くなりました」

「たんなる手品だろ？」
哲也はぜんぜん魔法を信じてません。