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第4章 哲也、風呂に乱入する 前編
4つのクッションを持って
居間に戻ってきた哲也に…
京子ちゃんの父親が尋ねます。

「そのクッションは何だい?」

「僕が大学で研究してるまくら。
とっても快適なんです」
哲也は嘘をつきました。

「あんた…大学でそんな研究してるん?」
哲也の母親が意外そうです。

「うん!皆さん試してみてください」

哲也はクッションを…
京子ちゃんの両親と自分の両親に配ります。

「普通のクッションに見えるけど…」
「これが最新のまくらなんか…」
「哲也くんがこれを…」
「まあ…試してみよう〜」

4人はそれぞれクッションをまくらにして
畳の床に横たわりました。

いきなり深い眠りにつく4人…

クッションにはルミカが
『安眠まくら』の魔法をかけています。

計画第一段階成功…
哲也はニヤリとします。

これで今夜は…京子ちゃんの家は…
ずっと京子ちゃんが一人っきり…

もし京子ちゃんが悲鳴がこの家に届いても…
誰も助けにこない…。
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