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第5章 哲也、風呂に乱入する　後編

哲也は京子ちゃんから服を借りました。

京子ちゃんのお父さんのジャージです。

浴室から出た二人…
ジャージ姿で居間に座っています。

テーブルに越しに向き合って…
長い沈黙が続きます。

何を言ったらいいんだろう…
哲也には言葉が見つかりません。

口を開いたのは京子ちゃんでした。
「さっきの言葉…信じていい？」

「さっきの言葉？」
哲也は尋ね返します。

「私が欲しいって言ってくれたこと」

「え…あ…うん！」
哲也は…浴槽で京子ちゃんに迫ったとき…
そのように口走ったことを思い出しました。

「強引すぎて驚いて泣いちゃってけど…」

「ごめんね」
哲也は謝ります。

悪いこと…しちゃったな…

「驚いて泣いちゃたけど…
ほんとうは…ほんとうは…嬉しいの」

えーーーーーっ！！