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第5章 哲也、風呂に乱入する　後編

「ずっと…哲也くんのことが好きで…
哲也くんのことを待ってたの」
京子ちゃんは言いました。

そうだたったんだ…

小学校のころはずっと一緒に遊んでて…

でも…思春期になると…
京子ちゃんを好きすぎて…
まぶしすぎて…

疎遠になってしまった…。

「ぼ…僕も京子ちゃんが好き」
哲也はテーブルに置かれた京子ちゃんの手を
握ります。

「哲也くんを待てずに…ごめんね」
また京子ちゃんの目から涙が流れ…
頬を伝います。

風呂場で怖くって泣いていたのとは…
意味が違う涙です。

「…」
哲也は京子ちゃんにかける言葉が見つかりません。

「明日…結婚を断ってくるね！」
京子ちゃんが言いました。