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第5章 哲也、風呂に乱入する　後編

哲也にはこの状況をどうすることもできません。

ただ…せめて時間が戻る前までは…
ずっと京子ちゃんと一緒にいたい…


「結婚を断るのは…明後日より後でいいんじゃない？」
哲也は京子ちゃんに言いました。

「ダメよ！結婚を断るってもう決めたんだから…。
早くに言わなくっちゃ…。
それとも…哲也くんは私が結婚しちゃっていいの？」

「い…いや。京子ちゃんには結婚しないで欲しい」

哲也はそれ以上のことは言えませんでした。

明後日になると時間が戻ってしまう…
俺と京子ちゃんが結ばれたっていう事実も記憶も
無くなってしまう…。

そんなことを言っても京子ちゃんは信じないだろうし…

もし…信じたとしたも…
京子ちゃんを悲しませるだけだろうな…。