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『ヒロキ』
第2章 最悪な出会い


「いらっしゃいませ~!…って、おぉ!ミオちゃんか(笑)」


「こんばんわ!ユウジさん。また、来ちゃった(笑)」


「1人ってことは…今夜もフリータイム利用だね(笑)」


「よくお分かりで(笑)」


「はいよ!んじゃ、今日は7号室使って!」
「ドリンクはいつものでいいよね!?」


「うん、よろしく!」



ユウジさんは
ここの店長さんで、
何度も通ってるアタシとは名前で呼び合うほどけっこう仲良し。


気さくで、ノリもいい。

忙しくても、仕事の合間には愚痴も聞いてくれる、お兄さんみたいな人。


アタシは一人っ子だから、

お兄さん的存在のユウジさんと話すのが、少し楽しみでもあった。


そんな彼は、
アタシが利用する時の利用時間とオーダーするドリンクももちろん把握済み。


だから、
今や何も言わなくても
アタシの好きなカシスオレンジを部屋まですぐに持ってきてくれる。


いつもありがと!
ユウジさん(笑)


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