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『ヒロキ』
第3章 共同生活の始まり
しばらくすると、
ミオの規則正しい寝息が聞こえてきた。
それを確認すると、ヒロキは布団から起き上がり、そっとミオへ近づく。
窓から差し込む月明かりが、ミオを照らし出している。
「…(フッ)、無防備な寝顔しちゃって(笑)」
スヤスヤ眠るミオの頬をツンッと指で突っついてみた。
眠りが深いのか、寝息は止まらずに続いている。
「…見ず知らずの男が横に寝てるっていうのに…。ほんと、油断し過ぎ(笑)」
ベッドに頬杖をつき、ミオの寝顔を眺める。
(…マジで、今日のオレ…どうかしてんな。さっき会ったばっかなのに……アンタの事、気になってしょうがないんですけど…)
すると、ヒロキはミオの耳元へ唇を寄せた。
「…今日からよろしく、ミオちゃん(笑)」
そう囁くと、ミオを起こさないようにそっと布団へ戻り、眠りについた。