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『ヒロキ』
第3章 共同生活の始まり
職場に出勤したアタシは、自宅に残してきたヒロキの事が頭から離れず、仕事中もぼんやりとしていた。
「…オちゃん、ミオちゃん!」
同僚のトモカさんに肩を叩かれ、我に返る。
「…あ、ごめん!すぐ終わらせるね!」
慌てて部屋割りを再開する。
「大丈夫…?今日やけにぼんやりしてるけど、何かあった?」
フロントで当日の予約整理や部屋割りを2人で分担して行っていたのだが、途中からアタシの手が止まっていたので、トモカさんが心配して声をかけてきた。