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『ヒロキ』
第3章 共同生活の始まり
周囲のざわめきが戻り始めた頃、トモカさんが口を開いた。
「でもさ、理由はどうであれ、そんな得体の知れない奴と住んじゃって、大丈夫なの…?」
心配そうにアタシの顔を覗き込む。
「…ん~、確かに安心は出来ないけど…。万が一にも何かされそうになったら返り討ちにしてやるから、大丈夫(笑)」
「なるべく早く出て行ってもらうようにするし。」
「…そっか。並みの男はミオに勝てないだろうから、その辺はあまり心配してないけどさ。でも、何かあったらいつでも言ってよ?」
そう言ってニコッと笑うと、トモカさんはカップを傾け飲み干した。