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『ヒロキ』
第4章 揺らぐ心
―朝方、アタシはある夢を見ていた。
その夢の中で、アタシは自らヒロキの首に腕を回してキスしていた。
抱き締められる腕の中が妙に心地良くて、夢中で互いの口内を貪り合っていた。
あまりにも生々しい夢のおかげで、予定より早く目覚めてしまった。
(まだ心臓バクバクしてるし…。変な夢見たのは、夕べあんな事があったからだっ…絶対!)
夢の中の自分の行動に思わず頭を抱え、溜め息をついた。
ふと、すぐ傍にクスリと笑う気配を感じ振り向くと、ベッドの枕元に頬杖を付いたヒロキがアタシを見つめていた。
「うわぁっ!!」
あまりに顔が近くて慌てて飛び起き後ずさる。
「おはよ(笑)ミオちゃん♪そんなに驚かなくてもいいのに(笑)」
「…~っ!寝起き早々、アンタの顔が近くにあったからでしょ!///誰だってびっくりするからっ!///」
(あんな夢見た後じゃ余計に驚くっつーの!///)
「え~?!そっかなぁ~?…ってゆ~か、ミオちゃんがオレを呼んでたのに(笑)」
「…えっ?!」
「寝言で『ヒロキ』って悩ましげに呼んでたよ?(笑)」
一気に顔が赤くなり、思わず口元を手で覆った。
そんなアタシの様子を面白そうに眺めながら、ヒロキが悪戯な笑みを浮かべた。
「そ、そんなわけないでしょっ!!朝っぱらからからかわないでよねっ!///」
何だか悔しくて、ヒロキの頭をゴツンと小突いた。
「いてっ!…殴んなくてもいいじゃん(泣)」
頭の天辺をさすりながら、ヒロキが口を尖らせて拗ねる。
「自業自得でしょ!」
そう吐き捨て洗面所へ向かう。
「暴力反対~っ!」
ヒロキの下らない訴えを無視し、アタシは洗面所の扉を乱暴に閉めた。
その夢の中で、アタシは自らヒロキの首に腕を回してキスしていた。
抱き締められる腕の中が妙に心地良くて、夢中で互いの口内を貪り合っていた。
あまりにも生々しい夢のおかげで、予定より早く目覚めてしまった。
(まだ心臓バクバクしてるし…。変な夢見たのは、夕べあんな事があったからだっ…絶対!)
夢の中の自分の行動に思わず頭を抱え、溜め息をついた。
ふと、すぐ傍にクスリと笑う気配を感じ振り向くと、ベッドの枕元に頬杖を付いたヒロキがアタシを見つめていた。
「うわぁっ!!」
あまりに顔が近くて慌てて飛び起き後ずさる。
「おはよ(笑)ミオちゃん♪そんなに驚かなくてもいいのに(笑)」
「…~っ!寝起き早々、アンタの顔が近くにあったからでしょ!///誰だってびっくりするからっ!///」
(あんな夢見た後じゃ余計に驚くっつーの!///)
「え~?!そっかなぁ~?…ってゆ~か、ミオちゃんがオレを呼んでたのに(笑)」
「…えっ?!」
「寝言で『ヒロキ』って悩ましげに呼んでたよ?(笑)」
一気に顔が赤くなり、思わず口元を手で覆った。
そんなアタシの様子を面白そうに眺めながら、ヒロキが悪戯な笑みを浮かべた。
「そ、そんなわけないでしょっ!!朝っぱらからからかわないでよねっ!///」
何だか悔しくて、ヒロキの頭をゴツンと小突いた。
「いてっ!…殴んなくてもいいじゃん(泣)」
頭の天辺をさすりながら、ヒロキが口を尖らせて拗ねる。
「自業自得でしょ!」
そう吐き捨て洗面所へ向かう。
「暴力反対~っ!」
ヒロキの下らない訴えを無視し、アタシは洗面所の扉を乱暴に閉めた。