この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
『ヒロキ』
第4章 揺らぐ心
ヒロキと暮らすようになってからというもの、ヤツが居るおかげで部屋では着替えられないので、洗面所で身支度やら何やら済ませなければならない。
毎回洗面所に色々持ち込むのは、仕方ない事とはいえ、かなり面倒臭い。
朝の身支度を済ませて出て来ると、胡座をかいたヒロキがこちらを見てニコニコしている。
(…何でそんなに朝から機嫌いいのよ…)
怪訝な顔をして恐る恐る近づく。
(…あれ?そういえば、今朝はヒロキの方が先に起きてた…。それに、着替えも済ませてるみたいだし…。何か用事でもあるのかな?)
「ミオちゃんどしたの?そんなに見つめられたら、襲いたくなっちゃうじゃん(笑)」
「っ?!///べっ、別に見つめてないしっ!ちょっとぼんやりしてただけだしっ!///」
慌てるアタシを見てヒロキがククッと喉を鳴らした。
恐らく赤面しているであろうアタシは、方向転換して冷蔵庫に向かうと中からオレンジジュースを取り出してグラスに注ぎ、一気に飲み干した。
口元を手の甲で拭っていると、ふいにヤツが近づいてきたので思わず身構えてしまった。
「な、何っ?」
軽く睨みつけると、ヤツはクスクス笑い出す。
「あのさ、今日の朝ご飯なんだけど、外で食べない?」
「…へっ?」
突然の誘いに目が点になる。
「天気いいしさ♪それに、ミオちゃん午後から出掛けるんでしょ?」
「あ、うん…」
(あれ?アタシそんな事話したっけ…?)
毎回洗面所に色々持ち込むのは、仕方ない事とはいえ、かなり面倒臭い。
朝の身支度を済ませて出て来ると、胡座をかいたヒロキがこちらを見てニコニコしている。
(…何でそんなに朝から機嫌いいのよ…)
怪訝な顔をして恐る恐る近づく。
(…あれ?そういえば、今朝はヒロキの方が先に起きてた…。それに、着替えも済ませてるみたいだし…。何か用事でもあるのかな?)
「ミオちゃんどしたの?そんなに見つめられたら、襲いたくなっちゃうじゃん(笑)」
「っ?!///べっ、別に見つめてないしっ!ちょっとぼんやりしてただけだしっ!///」
慌てるアタシを見てヒロキがククッと喉を鳴らした。
恐らく赤面しているであろうアタシは、方向転換して冷蔵庫に向かうと中からオレンジジュースを取り出してグラスに注ぎ、一気に飲み干した。
口元を手の甲で拭っていると、ふいにヤツが近づいてきたので思わず身構えてしまった。
「な、何っ?」
軽く睨みつけると、ヤツはクスクス笑い出す。
「あのさ、今日の朝ご飯なんだけど、外で食べない?」
「…へっ?」
突然の誘いに目が点になる。
「天気いいしさ♪それに、ミオちゃん午後から出掛けるんでしょ?」
「あ、うん…」
(あれ?アタシそんな事話したっけ…?)