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お姫様はドラゴンにさらわれました
第6章 ドラゴン幼女
このままここにいたら風邪をひくな、と思ったが、何となく動けなかった。
自分のいたお城はどこだろう。
山と、森と、遠くに海があるのはわかるのだけれど、景色が広大すぎて頭の中でうまく整理出来ない。
お父様は心配してくれているだろうか。
お城にふらっとやってきたヒールダートを受け入れたのはお父様だったっけ。
竜人族を味方に引き入れれば戦で負けるわけがない、とか何とか言って。
あの時はまさかこんなことになるとは思っていなかった。