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お姫様はドラゴンにさらわれました
第6章 ドラゴン幼女
「あなた、私をつれて塔の外に出られる?」

「だ、だ、だめですぅ!」

とたんに少女が叫んだ。

当然か。
私を逃がしたら大好きなお兄ちゃんに怒られると思っているのだろう。

「ものすっごーく! 大事な用事があるの。大丈夫、用事が終わったらここに戻ってくるから」

嘘だけど。
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