この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
お姫様はドラゴンにさらわれました
第1章 目覚めれば囚われの身
「あー、姫様、おはよーざーす」
ひょこん、と窓枠の上から、青い髪の少年が気だるげに顔を出す。
私が口をパクパクさせている間に、するりと窓から部屋に入ってきた。
「すんません、屋上で昼寝してました。つい」
ぼんやりした表情でぽりぽりと頭をかいている。
「つい、じゃないでしょ、ついじゃ! ここはどこなのよ、ヒールダート!」
この眠そうな少年の名前はヒールダート。
とても珍しい竜人族で、ドラゴンに変身することが出来る。
二年ほど前から見識を広めるために我が国に留学中だった。
ひょこん、と窓枠の上から、青い髪の少年が気だるげに顔を出す。
私が口をパクパクさせている間に、するりと窓から部屋に入ってきた。
「すんません、屋上で昼寝してました。つい」
ぼんやりした表情でぽりぽりと頭をかいている。
「つい、じゃないでしょ、ついじゃ! ここはどこなのよ、ヒールダート!」
この眠そうな少年の名前はヒールダート。
とても珍しい竜人族で、ドラゴンに変身することが出来る。
二年ほど前から見識を広めるために我が国に留学中だった。