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お姫様はドラゴンにさらわれました
第12章 ただいま
「ほほう、ドラゴンめ、性懲りもなくやってくるか。兄弟だというヒールダートには悪いが、今度こそ仕留めてやる。そして我が国はドラゴンスレイヤーとして世界中に名を轟かせるのだ! はっはっはっは!」
高らかに笑う父親に、私はきっぱりと言い放つ。
「お父様、とどめは私が差します」
国王の目がイタズラっぽくきらめいた。
「さすが我が娘。お転婆もここまでくると天晴れだな。いいだろう、おまえの考えを述べてみよ」
この父親にしてこの娘あり。