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お姫様はドラゴンにさらわれました
第3章 自分の体に素直になりましょう
「あっ! ああっ! ひっ! やああ!」

私は泣きじゃくっていた。
無茶苦茶に腕を動かすたび、縄が揺れてきしむ。

怖い。
こんなの嫌だ。

「まだ強すぎましたか。姫様は敏感ですね」

指が離れてほっと息をつく。

泣いている私の頭をヒールダートが撫でた。

温かい。

そういえば頭を撫でられるなんて初めてかもしれない。
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