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お姫様はドラゴンにさらわれました
第4章 お残しは許しません
私が椅子に座ったまま待っていると、ヒールダートが窓からひょっこり顔を出した。

「あれー? 先に食べてても良かったのに」

「給仕がいないのにどうしろと」

「んなこと言ったって、給仕が必要な食事でもないでしょ。オレと食べたいなら素直に言えばいーのに」

「そんなわけないじゃない!」

怒鳴る私を尻目に、ヒールダートはするりと反対側の椅子に座る。
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