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お姫様はドラゴンにさらわれました
第4章 お残しは許しません
本当に私のことが好きなら、こんなに嫌がることをするだろうか。

それとも、抑えきれないくらい、私のことが好きなんだろうか。

モヤモヤする。
好かれているなんて、お城にいた時はちっとも気づかなかった。

ヒールダートはのんびりした顔で「いただきまーす
」と言ってパンを食べ始めた。

アホらしい。
なんで私がこんなやつのために悩まなければならないのだ。

さっさと私も食べよう。
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