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お姫様はドラゴンにさらわれました
第4章 お残しは許しません
朝食はそれなりに満足出来た。

幽閉の身にしては、かなり気を遣ってもらっている方だろう。

最後に残しておいたイチゴを食べていると、先に食べ終わったヒールダートが、じぃっとこちらを見つめてきた。

「……何よ?」

「美味しそうだなぁと思って」

「あんたの分なら、もう食べたでしょ?」

「そうじゃなくて」
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