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第1章 目覚めれば囚われの身

「でもね」

と、ヒールダートは神妙な顔をする。

「姫様が結婚して幸せになれるんだったらオレも身を引こうかな、と思ってたんですよ」

急にしんみりとされて、少し胸がキュンとしてしまう。

「もしかして、私のためにそんなことを？」

「いんや？ 他の男に調教させるぐらいだったら、オレの方が絶対うまく出来ると思って、急にムラムラッと」

違 う の か よ っ 。