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お姫様はドラゴンにさらわれました
第1章 目覚めれば囚われの身
「というわけで姫様を監禁させていただきました。見てわかると思うんですけど、この塔、とんでもなく高いんで、窓から逃げようとしてもムダです。死にます。潰れた肉団子になった姫様を片付けるのはオレなんでやめてください」
ヒールダートが一歩、こちらへ近付いてくる。
「あんた、頭おかしいわよ」
じり、と後ずさると、膝の裏がベッドの縁にぶつかった。
「ですよねー、すみません」
のんびりとした、いつもと変わらない言い方が恐ろしい。