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姫はひそやかに咲き乱れる~戦国恋華【れんか】~
第4章 花冷え
 その三日後のことである。
 徳姫の許を珍しい客人が訪れた。
「保邦さま、わざわざお越し頂きまして、申し訳なきことにございます」
 徳姫が手を付くと、保邦は陽灼けした精悍な面に屈託ない笑みを浮かべた。
 しばらく逢わない間に、保邦は野性味を増したようだ。持ち前のやわらかな雰囲気に逞しさが加わり、更に武将として魅力的になった。
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