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剣道少女の憂鬱
第20章 狂い咲き
無言でスッと立ち上がったサヤは部屋の隅に畳んでおいたサラシを胸に巻き始めた。

「サヤ先輩ッ」

「私は性欲処理器だ、ソレが勃たないなら用はないだろう」

言われて見れば、馬面のイチモツは元気をなくしてグッタリしている。

「待って、サヤ先輩…俺は」

「またヤリたくなったら呼べばいい、私はそのためにいる」

追い縋る馬面を無視してサヤは茶室を出て行った。
取り残された馬面は裸のまま胡座をかき、サヤの変貌についてしばらく考えたが、彼のポンコツ脳では何の答えも導きだせなかった。




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