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剣道少女の憂鬱
第20章 狂い咲き
「何かあったんじゃないッスか?」

馬面は急に声のトーンを落とし、サヤの脚を片側に寄せて上半身を起こした。

「拓馬君?」

「やっぱサヤ先輩おかしいッスよ!そのしゃべり方とか…俺バカだから上手く言えないけど…!」

「…別に何も」

「嘘ッス!俺の好きなサヤ先輩は…」

熱くなる馬面と対照的にサヤの表情は固く冷たくなってゆく。




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