パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第23章 悶々しちゃうの

「みなみってさ…セックスの時顔が変わるのな」


這い上がって視線を合わせた遥斗は私の頬に手を添える。


「変わる？…顔」


「普段は可愛い顔してるのに女の顔つきになる」


「………」


遥斗の言うことは時々分からない。
今だって…私、女だし。


「良く分かんない…って思ってるだろ」


「うん…」


「分かんないくらいが可愛いからいいけど」


そう言った後、遥斗がまたキスをした。
甘いキスだった。


遥斗の首に腕を回しキスに酔っていると愛撫がまた再開される。
焦れったいほど長く熱い快楽の渦の中、指と舌で何度高められたのかも分からない。


どんどん敏感になっていく身体を休めることは許されない。
快感の上塗りが続き、朦朧とする意識の中で遥斗が割り入ってきた時、快感の余り叫び声が上がる。


「ああっ！！！」



その瞬間はいつも女で良かったと思う。


そしてこの感覚を与えてくれる遥斗が好きで好きでしょうがない。


「遥斗…遥斗…」


手をさ迷わせると遥斗が見つけてギュッと捕まえてくれた。
安心した私は彼に全てを委ねる。


「…動くよ」


熱を帯びた遥斗の声に頷くと律動が始まる。


気遣うように始められた遥斗の行為。
ソファがギシギシと軋む度、甘い痺れが全身を貫きすすり泣くような声が押し出された。


私の声を聞きながら遥斗の腰は力強くなっていく。
私の声も大きくなる。


体温が上がって肌が汗ばんで…もっとエッチになりたくて遥斗に感じて欲しくて…もっともっと気持ち良くなりたい。


欲望は底無しだ。



「遥斗…遥斗…！」



狂おしい…好きすぎて遥斗の一部になりたい。


肉襞を掻き分け奥を突き、私を高めるカレがたまらなく愛しかった。


息苦しいくらい愛されて身体中が痺れて、手繰り寄せた身体にしがみついて真っ白に弾け飛ぶ。


……快感が脳に響く。


そして身体から力が抜け安堵したのも束の間、また律動が開始される。


「あっ…ダメっ！あっ、あっ、」


襲い来る甘い波はさっきよりずっと大きくて、なんだか怖くてまた遥斗に抱きついた。