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ビターチョコレート
第6章 形。

部屋に掃除機を掛け終わる。
ポストに何か投函された音がした。
私は、ポストが嫌い。
いや、隆司と結婚してから嫌いになった。
隆司が支払いを滞らせたカード明細が何通も届いたから、
トラウマになったんだ。
それに目を通すと、
多額の支払いが明記された明細。
私が知らないうちに、作くられた借金。
私はその明細を破いてしまうほど、
怒りで手が震えた。
一度、隆司の親にその明細を見せた事もある。
有名なローン会社から届いたからだ。
俗に言うサラ金。
もう、私には手に負えない。
隆司の親は私に平謝りしたが、
その借金に関しては協力なし。
隆司は親を前にしてもだんまりを決める。
「私、母子家庭になって、
この人と関わり持ちたくないです」
とキッパリ言った。
だんまりを決める隆司が、
醜く見えて、
意地汚い豚のように瞳に映る。
パリンと心が壊れる音がした。
別れる決意をしたんだ。
翔太が泣き叫ばなかったら‥‥‥‥
「もう、ママ限界。
パパと別れたい」
と打ち明けたら、
幼い翔太が泣き崩れた。
どうしょもないほど、
ワンワン泣き叫んだ。
ずっと、翔太は気づいていた。
でも、
どっちを取るなんて出来ない翔太は、
悲しいよ。
心が張り裂けそうだよ。
そんな声が聞こえてきた。
私は翔太を抱き締めた。
ごめんね。
あなたには何にも罪がないのに‥‥‥
ポストに何か投函された音がした。
私は、ポストが嫌い。
いや、隆司と結婚してから嫌いになった。
隆司が支払いを滞らせたカード明細が何通も届いたから、
トラウマになったんだ。
それに目を通すと、
多額の支払いが明記された明細。
私が知らないうちに、作くられた借金。
私はその明細を破いてしまうほど、
怒りで手が震えた。
一度、隆司の親にその明細を見せた事もある。
有名なローン会社から届いたからだ。
俗に言うサラ金。
もう、私には手に負えない。
隆司の親は私に平謝りしたが、
その借金に関しては協力なし。
隆司は親を前にしてもだんまりを決める。
「私、母子家庭になって、
この人と関わり持ちたくないです」
とキッパリ言った。
だんまりを決める隆司が、
醜く見えて、
意地汚い豚のように瞳に映る。
パリンと心が壊れる音がした。
別れる決意をしたんだ。
翔太が泣き叫ばなかったら‥‥‥‥
「もう、ママ限界。
パパと別れたい」
と打ち明けたら、
幼い翔太が泣き崩れた。
どうしょもないほど、
ワンワン泣き叫んだ。
ずっと、翔太は気づいていた。
でも、
どっちを取るなんて出来ない翔太は、
悲しいよ。
心が張り裂けそうだよ。
そんな声が聞こえてきた。
私は翔太を抱き締めた。
ごめんね。
あなたには何にも罪がないのに‥‥‥

