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ビターチョコレート
第9章 不倫の果て‥‥‥未来へ
「マリ、
誕生日おめでとう」
「有難うレン」
私はずっと、
レンの指差したちっぽけなレンの世界を見ていた。
ミニ遊園地で遊ぶ子供の声が聞こえる。
はしゃいだ笑い声。
パパやママが付き添い子供と笑い合う声。
レン‥‥
私達はどうしてこうなれなかったの?
本当に神様は意地悪ね。
できるなら、
不倫じゃなく
あなたの妻として生涯を共にする、
パートナーとして生まれたかった。
「さぁ、最高の夜景を見に行こう」
レンは立ち上がる。
私の手を繋ぎ歩き出す。
夕焼け空を見た。
オレンジ色の世界をバックに、
私達は歩き出す。
電車に乗り移動した。
オレンジの空が夜を迎える。
初めて出会った日を思い出す。
帰るのが‥‥‥
寂しくなって抱き合い、
初めてキスをした日。
「なにニヤっとしてる?」
「キスした日を思い出した」
「キスをせがんでる?」
「そうかもよ?」
「沢山しちゃう。
でも、後でね」
レンもにやけてるじゃん。
誕生日おめでとう」
「有難うレン」
私はずっと、
レンの指差したちっぽけなレンの世界を見ていた。
ミニ遊園地で遊ぶ子供の声が聞こえる。
はしゃいだ笑い声。
パパやママが付き添い子供と笑い合う声。
レン‥‥
私達はどうしてこうなれなかったの?
本当に神様は意地悪ね。
できるなら、
不倫じゃなく
あなたの妻として生涯を共にする、
パートナーとして生まれたかった。
「さぁ、最高の夜景を見に行こう」
レンは立ち上がる。
私の手を繋ぎ歩き出す。
夕焼け空を見た。
オレンジ色の世界をバックに、
私達は歩き出す。
電車に乗り移動した。
オレンジの空が夜を迎える。
初めて出会った日を思い出す。
帰るのが‥‥‥
寂しくなって抱き合い、
初めてキスをした日。
「なにニヤっとしてる?」
「キスした日を思い出した」
「キスをせがんでる?」
「そうかもよ?」
「沢山しちゃう。
でも、後でね」
レンもにやけてるじゃん。