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ビターチョコレート
第1章 抱かれ上手。
部屋に入ると、
上着をクローゼットにかけて、
ソファーに腰を降ろす。
お互いに唇を重ねて、
キスの時間を迎える。
こうしていると、普段はコールセンターで週4働き、
パートから帰れば、夕飯の支度、洗濯物、お風呂の支度と休む暇なく家事をし、夫はそれを当たり前のように、何も手伝わず、
会社から帰れば、冷蔵庫からビールを取り出し、当たり前のように寛ぎながら飲み、私が作った夕飯のおかずをツマミながら、晩酌をする。
家事を分担しょうとか、労いという言葉に無縁な男だった。
子育てに関しても、私に任せっきり。
「俺は疲れている」
が口癖。
私だって疲れている。
『だったら、妻がパートしなくてもいいくらいの収入を持って帰って来い!』
と、何度口から出そうな言葉を
飲み込んだか。
つまらない男。
いつしか夫をそう思うようになった。
上着をクローゼットにかけて、
ソファーに腰を降ろす。
お互いに唇を重ねて、
キスの時間を迎える。
こうしていると、普段はコールセンターで週4働き、
パートから帰れば、夕飯の支度、洗濯物、お風呂の支度と休む暇なく家事をし、夫はそれを当たり前のように、何も手伝わず、
会社から帰れば、冷蔵庫からビールを取り出し、当たり前のように寛ぎながら飲み、私が作った夕飯のおかずをツマミながら、晩酌をする。
家事を分担しょうとか、労いという言葉に無縁な男だった。
子育てに関しても、私に任せっきり。
「俺は疲れている」
が口癖。
私だって疲れている。
『だったら、妻がパートしなくてもいいくらいの収入を持って帰って来い!』
と、何度口から出そうな言葉を
飲み込んだか。
つまらない男。
いつしか夫をそう思うようになった。