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第10章 遭遇

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家の中に入ると、大きな部屋の中で数人の幼い子供たちが食事をしていた。
「リノさんでしたっけ。俺らの食事は子供たちの食事が済んでからなんです。少し待ってて下さいね」
ナダがおかわりをせがむ子供たちの椀に汁を注ぎながら説明した。
一体、ここの家族構成はどうなっているのだろう。
幼い子供から、リノと同じくらいの年頃の者や、年長者もいる。
彼らの中心にいるのがシバだ。シバに対しては皆一様に敬意を示している。
彼は一体何者なのか。リノは部屋の奥で子供たちを優しげな眼差しで見ているシバが気になり、気付けば目で追っていた。