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みんな同じ空の下
第10章 遭遇
「!」
突然背後から掛けられた声に驚き、リノが反射的に振り向くと、月明かりに照らされたシバが立っていた。
「シバ…さん…」
「どこへ行くと訊いている」
シバが警戒心に満ちた目つきで問う。
「別に…」
「近くに、仲間でも潜ませているのか。…警備局のキオ・メイ」
「!?」
なぜ、シバがそれを知っているのだろう。
リノの目が驚きで揺れた。
「俺とお前は一度朱緋村で会っている。お前は役人に殴られそうになっていたな」
朱緋村。役人。
「…!」
思い出した。あの逞しい背中の男だ。
突然背後から掛けられた声に驚き、リノが反射的に振り向くと、月明かりに照らされたシバが立っていた。
「シバ…さん…」
「どこへ行くと訊いている」
シバが警戒心に満ちた目つきで問う。
「別に…」
「近くに、仲間でも潜ませているのか。…警備局のキオ・メイ」
「!?」
なぜ、シバがそれを知っているのだろう。
リノの目が驚きで揺れた。
「俺とお前は一度朱緋村で会っている。お前は役人に殴られそうになっていたな」
朱緋村。役人。
「…!」
思い出した。あの逞しい背中の男だ。