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第11章 軟禁生活

盗みを働く場所は、悪評の役人や貴族の館。
得た金銭は基本的に貧しい者に分け与えられている。
自分達の不利益になる人間を前にして、殺しもしない。それどころか時期を見て開放しようとしていた。
この村の元々の住人達は盗賊である咬龍団に嫌悪感を抱かず、むしろ友好的だ。
一体、彼らは何なのだろう。
リノには咬龍団がただの盗賊ではない、何か得体の知れない集団に思えてきた。