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みんな同じ空の下
第11章 軟禁生活
その言葉を聞いたリノは、ずっと気になっていたことを口にした。
「それが不思議なんです。どうして、殺すなり取引材料にするなりしなかったのか」
リノの疑問に、レンカはふっと目を細くする。
「殺す必要もないし、リノを取引材料にしても、大した利は得られないからね。それでも、警備局の人間に私達の居場所が知られるのは厄介だから、シバ様は拠点を移動する時期までリノを閉じ込めて、移動と同時に開放するつもりでいたの」
――とことん盗賊らしくない。
リノは顔には出さなかったが、正直驚いていた。
「それが不思議なんです。どうして、殺すなり取引材料にするなりしなかったのか」
リノの疑問に、レンカはふっと目を細くする。
「殺す必要もないし、リノを取引材料にしても、大した利は得られないからね。それでも、警備局の人間に私達の居場所が知られるのは厄介だから、シバ様は拠点を移動する時期までリノを閉じ込めて、移動と同時に開放するつもりでいたの」
――とことん盗賊らしくない。
リノは顔には出さなかったが、正直驚いていた。