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第12章 月夜の泉

刹那、体がふわりと浮いた。
リノの体がシバによって抱え上げられ、泉から出されるとそのまま地面に組み伏せられる。
この事態にリノが緊張で体を硬くすると、シバの体が覆い被さり、唇が合わさった。
「ん…！」
リノの体がさらに強張る。
しかし、角度を変えながら啄むような口付けを繰り返していると、リノの体の緊張が、わずかに解けた。