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みんな同じ空の下
第12章 月夜の泉




乱れる息を整えながら、シバは服を着直していた。
傍らでは、着替えの服を掛けられたリノが眠っている。
薄桃の唇からは規則正しい寝息が聞こえていた。


「シバ様」


背後から聞こえた冷たい声に、シバは振り向かなかった。
誰の声かはわかっている。
「なんだ、覗き見とは悪趣味だな。…レンカ」
「見たくて見ていたわけではありません。泉にリノがいることをシバ様にお伝えしようと追ってきただけです」
間に合いませんでしたが、とレンカが呟くように言う。
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