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第13章 解放と帰還

「…俺はお前を捕らえて閉じ込めていたというのに礼を言うのか」
「確かに軟禁はされましたが、その後は看病もしていただいて、食事もずっといただいていましたし。お世話になった礼を言うのは当然です」
リノが真面目な顔をして、当たり前のように言うが、シバの笑いはなかなか止まらない。
止まった時には笑いすぎて目尻に涙が浮かんでいた。
「そうかそうか。ああ、可笑しかった」
「そうですか」