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みんな同じ空の下
第16章 シバ・スニヤ ~其の壱:怒り~
それからは、各地方や王都で仕事を選ばず働いた。
幼い上に学もないシバに出来ることは少なく、賃金は安かった。
そんな中、シバは空いた時間を使って、子供たちが遊ぶ広場へ行くようにした。広場で遊ぶ子供の中で学問所に通う者を見つけ、その子供に教えてもらいながら、字を覚え、計算の仕方を覚えるとシバの仕事の範囲は広がり、僅かに賃金が増えた。
仕事がなく、食べるにも寝るにも困った時期もあったが、もともと捨てられてからミトに拾われるまでの数年間を浮浪児として過ごしていたシバはしぶとく生きた。
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