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第17章 シバ・スニヤ ～其の弐：龍を咬む者～

「珍しくないだって？はっ！笑わせる！お前達のような恵まれた人間がああいうことを常態化させたんだろう！されている側からしたら、……あんなのは地獄に等しい！」
シバが大きな声を出したため、何事かと周囲の人々が集まってきた。
「シバ、どうした」
「荷車引きのお兄さん、何かあったの？まあまあ、こちらの高貴そうな方は？」
「シバ、何か揉めてんのかー？」
集まった人々が親しげにシバに声を掛ける様子を見た男の表情が一瞬固まり、直後に笑い出した。
シバも周囲の人々もその様子にぽかんと口を開ける。